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パキスタン基本情報

<民族・言語・宗教>
民族は、パンジャブ人,シンド人,パシュトゥーン人,バローチ人からなり、パンジャブ人が過半数を占める。出生率が高く、また紛争によるアフガニスタンなどからの移民が増えていることから、人口は1億8800万人を超え世界第6位の人口大国となっている。

言語は、ウルドゥー語(国語)、英語(公用語)の他、パンジャーブ語、シンディー語などを使用。ウルドゥー語は国語とされているものの母語にするパキスタン人は7%ほどしかおらず、これを公用語とすることは実現に至っていない。また英語を自由に話すパキスタン人はあまり多くない。

宗教は、イスラム教97% (スンニー派 77%、 シーア派20%)、 キリスト教、ヒンズー教、その他 3%という構成である。

<地理・気候>
国土の北部には世界の屋根カラコルム山脈とヒンズークシ山脈が連なり、K2(標高8611m)とナンガ・パルバット(標高8126m)がそびえる。

東部は平らなインダス平野。西部はバロチスタン高原。パキスタンには四季があり、12月から2月が冷涼乾燥な冬、3月から5月が高温乾燥の春、6月から9月が高温多雨・モンスーンの夏、10月から11月が移行期の秋である。

大部分は暑く乾燥した砂漠。北西部は温暖。北部は極寒な気候となっている。

<政治・外交・軍事>
1947年英領インドより独立。4つの州と連邦首都イスラマバード及び連邦直轄地から成る連邦国家。インドとの対立関係もあり、伝統的に軍部の力が強いが対照的に政党の力は弱い。

外交は、東西冷戦時代から米国を始めとする西側諸国との友好関係を維持する一方,カシミール問題で争っているインドへの対抗上,1960年代からは,中国との緊密な関係を構築してきている。また,イスラム諸国との連帯を重視している。

兵役は志願制で、陸軍、海軍、空軍合わせて64万強の兵力を有する。印パ戦争・カシミール紛争が繰り返されたことからインドと軍事的な対立関係にある。 パキスタンは核拡散防止条約(NPT)に加盟しておらず、インドが1998年5月中旬に2度にわたり地下核実験を実施したことへの対抗措置であるとして,同月下旬2度の地下核実験を行った。

<経済>
通貨はパキスタン・ルピー。主要産業は、農業や綿工業。農業はGDPの21%、就労人口は45%を占める。ヒヨコマメ、マンゴー、牛乳は世界有数の生産国として知られる。輸出品としては農作物の米、綿布、ニット、ベッドウェア、綿糸、既製服といった繊維製品が上げられる。輸入は取引額が多い順に、石油製品や原油、化学製品、食品と続く。

高い人口成長率から、2050年には世界第4位の人口大国になると予測され、巨大な消費および労働力市場となることが期待されている。しかし今後の経済発展には社会インフラ整備(電力・水道・交通・教育・治安)が必要で、そこをどう解決していくかがこれからの課題である。

【まとめ】

  • 面積:79.6万㎢
  • 人口:1億8,802万人(年人口増加率1.95%)(2013/2014年度パキスタン経済白書(Pakistan Economic Survey 2013-14))
  • 首都:イスラマバード
  • 言語:ウルドゥー語(国語),英語(公用語)
  • 宗教:イスラム教(国教)
  • 政体:連邦共和制
  • 元首:マムヌーン・フセイン大統領
  • 首相:シャリフ首相
  • 国防予算等:7,001億ルピー(2014/2015年度パキスタン連邦予算案,歳出予算の16.3%)
  • 主要産業:農業,繊維産業
  • 主要輸出品目:繊維製品,農産品,食料品
  • 主要輸入品目:石油製品,原油,機械類,農業・化学品,食料品,パーム油
  • 主要貿易相手国(輸出):米国,中国,UAE,英国,アフガニスタン
  • 主要貿易相手国(輸入):UAE,中国,サウジアラビア,シンガポール,クウェート

参考資料:

地図出典:

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