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カリダス 第10話
<スタバでキャラメル・フラペチーノ>

NHKスタジオパークに着いた途端、カリダスはびっくりしてしまった。国営放送局だけに敷地が広く、迷ってしまいそうだった。なんとか先生方に案内してもらいながら、施設内を回った。多国籍クラスメートと一緒だったため、スタジオパーク内は多言語が飛び交っていた。どこの留学生も母国の国営放送局と比べながら、会話していたようだ。

そして全員でアトラクションコーナーへ向かう。アニメファクトリー、スタジオパークNEWS、クリエイティブラボ、ネイチャーカメラマン、キッズワールド、メディアウォール、NHKクエスト、NHKワールド、はてなルーム、どーもくんスクエア、ドラマライブラリー、こどもライブラリーなどがあった。

一先ず全員で、スタジオパークNEWSを体験することになった。一番最初に手を挙げたのはカリダスだった。いつもテレビで見ているニュース番組セットにあるイスに座り、ニュースキャスターのようにカンペに書かれている文字を読んでいった。約1分ほどの体験コーナーだったので、あっという間に終わったしまった。番組セットに入る前は自信満々だったのに、「本番!」といわれた後は緊張してしまい、思い通りにセリフを読めず、噛んでしまった。やはり外から見ると何事も簡単に見えてしまうが、実際に経験するとその難しさがわかるものだと感想を述べていた。

それからドラマライブラリーコーナーへ移動して、新旧の大河ドラマ、連続テレビ小説の小道具や衣装などの秘蔵コレクション、大河のオープニング映像や、ポスターなどデジタルアーカイブなどを鑑賞した。そこで日本人の先生が「懐かしいなぁ」と言葉を発した。
「懐かしいとはどういう意味ですか?」と先生に質問する。先生が「懐かしいとは、過去に自分が接したものに心が引かれて慕わしいという意味だ」と教えてくれた。
そのような質問をして来たカリダスに、先生が「好奇心旺盛だね、継続してな」と褒めてくれた。

2~3時間NHKスタジオパークの体験、見学などをし、課外授業が終わった。他の先約やアルバイトのある学生とお別れし、カリダスはと中国人留学生のクラスメートのチンさんと一緒に渋谷に戻ることにした。

そこでニュースなどで「売り上げ世界一」と報道されていた、渋谷にあるスターバックスSHIBUYA TSUTAYA店に二人で向かった。一度は行って見たかったのだ。スターバックスは少し高いよね?と会話しながら、スクランブル交差点をわたり、店舗に入る。
彼はこのスクランブル交差点が非常に恐ろしいかったようだ。多い時にはなんと約3,000人もの人が渡ることもあるとか。人の多さにまずびっくりしてしまった。

スターバックス渋谷店に入ると目の前にかなりの人が並んでいた。海外の方も非常に多いねと再びつぶやいた。「そういえば自分も海外の人ですけどね」と思い笑いながら、二人は列に並んだ。1Fにレジがあり、2F、3F、4Fが座席のようで、どの階もTSUTAYAとの共同フロアのようだった。

カリダスが注文したものは「キャラメル・フラペチーノ」だった。初スタバはキャラメル・フラペチーノだねと二人で会話しながら、2Fの席から外を眺めながら、時間を過ごしたのだった。

(続く)

写真:
  • 「スターバックスSHIBUYA TSUTAYA店」著者撮影

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