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良好な住環境を実現する住宅政策

オーストラリア・マーケターの桑田 恭です。
前回、オーストラリアの良好な住環境について取り上げましたが、それを実現する住宅政策も手厚くなっています。

対象は、オーストラリア国民とオーストラリアに永住権を持っている人たちに限られますが、
“ 新規に一戸建てを購入する場合は1万4,000ドルの助成金が出る。また土地を購入し、そこに家を建てる場合は1万4,000ドルの助成金が出る。2009年度連邦予算においてはさらに、それぞれ7,000ドルの上乗せが提供された。つまり、1万4,000ドルと2万1,000ドルの助成金になる。”(出典『豪州読本 オーストラリアをまるごと読む』/大学教育出版)

最新の状況については確認が必要となりますが、1オーストラリアドルを90円(11月26日時点、約88.6円)として換算すると、日本円で126万円、189万円の助成金となります。

このような恩恵もあり、全世帯の約70%が持ち家とされる中、半数は住宅ローンの利用無しに現金で物件を購入しているとの事。

住環境の質を維持する面では、南オーストラリア州のアデレードで家を建てる場合・・
“ 戸建ての場合は、最低570㎡の土地を確保しなければならない。だから一般に平均1,000㎡の敷地に300㎡くらいの住宅を建てて、住むということである。” 
と、綿密な都市計画の実施は入植当時にまで遡るそうで、「世界住みたい都市ランキング」のような国際的な調査結果をみると、奏功したと言えるでしょう。

前提として、広大な国土(日本の約20倍)に対して人口数(日本の20%未満)が限られる事情はあり、日本に限らず他国とも単純比較は出来ませんが、与えられた資源を活かした住宅政策の実施は、オーストラリアの魅力として実を結ぶことになりました。

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