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ガボン基本情報

民族・言語・宗教

住民は大別すると8つの民族構成で、さらに細分化すると42の民族に分類されると言われている。北西部のファン民族が4割程度を占め、その他ンゼビ民族、プヌ民族、テケ民族、ミエネ民族、ポヴェ民族などの各民族が居住している。フランス人は1万人ほどであるが強い影響力を保っている。

言語はフランス語が公用語でその他各民族語も使われる。フランス語が国内全土で通用する。

宗教は、カトリックを中心としたキリスト教が73%を占め、12%がイスラム教、10%を伝統宗教、5%を無宗教と無神論が占めている。

地理・気候

ガボン地図 赤道直下にあり、国土の85%が赤道熱帯雨林で、マングローブの沼地が広がる海岸部は高温多湿の熱帯雨林気候。 残りの15%が北部・東部の内陸高原部でサバナ気候になる。 大雨季は10~12月でかなりの降水量になり、蒸し暑くなる。小雨季の1~5月と乾季である6〜9月が旅行に最適。乾季は陽射しが強くなるが、蒸し暑さは軽減される。大西洋沿岸部の首都リーブルビルでは年間を通して平均気温は20~26度。

近隣諸国と比べ人口密度が低いため、手付かずの豊かな自然が多く残されている。森林には、ゾウ、ゴリラ、チンパンジーなどの大型哺乳類が多数生息している。

多様な自然環境をふくむ13の国立公園があり、国立公園の総面積は国土の11%を占める。ガボン政府は、自然環境の保全に力を入れており、中部のロペ国立公園や、大西洋岸のロアンゴ国立公園ではエコツーリズムが導入されている。

政治・外交・軍事

共和制・大統領制を採用する立憲国家。議会は上院 (91議席、任期6年) と下院 (120議席、任期5年) で構成される二院制。国家元首である大統領は国民による直接選挙で選出され任期は7年。2003年に大統領再選回数制限を撤廃。内閣に相当する閣僚評議会は首相および閣僚で構成されるが実際の行政権は大統領が行使し、閣僚評議会はその執行機関に過ぎない。

1960年に仏から独立して以来、内戦や紛争を経験していない。2016年に再選されたアリ・ボンゴ大統領は、2025年までに新興国の仲間入りを目指す改革計画である「台頭するガボン(Gabon Emergent)」政策を打ち出し、インフラ整備、産業多角化及び加工産業育成(「工業化のガボン」)、環境保全(「緑のガボン」)、サービス産業育成(「奉仕のガボン」)を進めている。また、油価の低落の影響もあり国内経済、財政状況が悪化する中、貧困層、若者、女性といった社会的弱者を支援するための「社会契約」の実行を掲げる。

外交は、旧宗主国である仏等欧米や中国等の伝統的なパートナーにとどまらず、シンガポール、トルコ、モロッコ、韓国等多様な経済パートナーを希求し、積極的なトップ外交を展開している。中部アフリカ地域の安定勢力として、伝統的に地域の紛争解決に積極的な役割を果たす。近年は同国に本部を置く中部アフリカ諸国経済共同体(ECCAS)を通じ、ギニア湾海賊、中央アフリカ情勢への関与も行う。

兵役はなく志願兵制。兵力は6,700人(陸軍3,200人,海軍500人,空軍1,000人,憲兵隊2,000人)となっており、駐留仏軍450人(ミリタリーバランス2017年版)。

経済

ガボンはサブサハラ・アフリカ有数の産油国であり、輸出収入の80%、GDPの45%、国家収入の60%を依存する。石油に加えてマンガン、鉄等の鉱物資源及び良質の森林資源にも恵まれ、アフリカ諸国中、最も所得水準の高い国の1つとなっている。

しかし、中期的には石油が枯渇すると予測されているとともに、国際価格変動に非常に影響を受けやすいため、政府は脱石油依存経済を目指し、「産業のガボン」「緑のガボン」「サービスのガボン」の三本柱の元、漁業、農業、林業、観光業、サービス業等の振興による産業多角化等を進めている。さらにガボン政府は、格差に起因する国民の不満解消のための貧困対策、多額の対外債務の返済という3つの大きな課題に取り組んでいる。

まとめ

  • 面積:267,667km2(日本の約3分の2)
  • 人口:198万人(2016年、世銀)
  • 首都:リーブルビル(Libreville)
  • 民族:ファン、プヌ、ミエネ、テケ、コタ
  • 言語:仏語(公用語)
  • 宗教:キリスト教、伝統的宗教、イスラム教
  • 政体:共和制
  • 元首:アリ・ボンゴ・オンディンバ大統領(Ali BONGO ONDIMBA)
  • 主要産業:鉱業(原油、マンガン)、農林業(木材、ヤシ油)
  • 主要輸出品目:石油製品、鉱石、木材
  • 主要輸入品目:機械類、食料品、車両、プラスチック
  • 主要貿易相手国(輸出):中国、イタリア、スペイン、オーストラリア、韓国
  • 主要貿易相手国(輸入):中国、フランス、米国、オランダ、ベルギー、ルクセンブルグ
参考資料:
Wikipedia ガボン
外務省HPガボン
駐日ガボン大使館公認サイト
JICA 各国における取り組み アフリカ ガボン
アフリカ旅行の道祖神HP アフリカを知る アフリカ大辞典 ガボン
地図出典:
外務省HPガボン
写真出典:
Budding naturalists with their hand-caught gobies by Brian Gratwicke
Rain forest by Axel Rouvin

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