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タイ基本情報

<民族・言語・宗教>
タイ族75%、華人14%、その他マレー系、インド系、モン族、カレン族などがいる。

タイで話されている主な言語として、タイ語、北タイ語、南タイ語、イーサーン語、閩南語(潮州語)、クメール語(スリン・クメール語(英語版))、ジャウィ語がある。

仏教徒95%、ムスリム(イスラーム教徒)3.8%、キリスト教徒0.5%、ヒンドゥー教徒0.1%、ほか0.6% 王室を始め、タイ国内のほとんどは仏教徒で占められている。そのほとんどは上座部仏教であり、それにヒンドゥー教や、精霊信仰を加味した独特の仏教になっている。

<地理・気候>
国土は日本の約1.4倍、フランスとほぼ同じ大きさ。北部・東北部・中央部・南部の4地域に区別され、その大半が平野部。そして国土面積の約40%を農地が占めている。

北部は山岳地が、東北部はほぼ全域にコーラート台地が広がっている。雨量が少なく農作物が育ちにくい東北部に対し、中央部にはチャオプラヤー・デルタが広がり、世界有数の稲作地帯となっている。 マレー半島の一部でも南部は、ゴムの木畑があるほか、近年までスズの採掘が盛んだった。

気候は熱帯性気候。暑季(3月~5月)・雨季(6月~10月)・ 涼季(11月~2月)の3シーズンに分けられ、年間の平均気温は約28℃。 バンコクの平均気温は4月が30℃、 12月が25℃である。

<政治・外交・軍事>
政治体制は立憲君主制であり国王が国家元首であるが、実質的な最高指導者は国家平和秩序評議会 (NCPO)議長のプラユット将軍である。 2014年5月22日の軍事クーデターにより、国民議会(上下院)に代わり国家立法会議が設置されたが、過半数の議員が国軍の軍人や退役軍人で占められている。

伝統的に柔軟な全方位外交を展開・維持しており、ASEAN諸国との連携、日本や中国、マレーシアといった近隣主要国との協調を外交の基本方針としている。

しかし、2014年のクーデターによって軍事独裁政権が樹立されて以降、タイは中国との関係を急接に深めるようになった。タイの軍事政権に対して、日本や欧米諸国は、クーデターを非難して距離を置いているが、中国は現在の政権を支持し、タイとの関係強化の姿勢を鮮明にしている。

軍の正規兵力は30万6600人(陸軍19万人、海軍7万600人、空軍4万6000人)。2年間の徴兵制(男性のみ)。陸海空のいずれに配属(もしくは徴兵免除)されるかはくじ引き(黒票:免除、赤票:兵役)で決まるが、徴兵を逃れるための賄賂も横行している。

<経済>
東南アジアではインドネシアに次ぐ経済規模で隣国のカンボジア、ラオス、ミャンマーより遥かに高い反面、中進国とされる資源大国マレーシアに比べると大幅に低い水準である。

1985年から1995年にかけての10年間、タイは年間平均9%の経済成長率を記録した。しかし、アジア通貨危機(1997年)と固定相場制の廃止によって経済は停滞した。 インラック政権による種々の経済政策(賃金引上げ、コメ担保融資制度、自動車購入減税等)にも関わらず、大規模な洪水によりバンコク周辺の工業団地が浸水し大きな影響を与えた。

このため2011年の経済成長率は0.1%に低迷。その後大洪水からの復旧・復興から始まり,内需が牽引する形で経済活動は回復し,2012年は,7.3%の成長を記録。 だが2014年5月のクーデターによる政情混乱もあり、2014年成長率は0.9%と再び低迷している。

農業は就業者の約40%弱を占めるが,GDPでは12%にとどまる。一方,製造業の就業者は約15%だが,GDPの約34%,輸出額の90%弱を占める。 また、豊富な観光資源を持つことや、交通の要所に位置することから、近隣諸国のみならずヨーロッパやアメリカ、オーストラリアからも多くの観光客を集めており、観光業は大きな外貨獲得手段の一つである。

【まとめ】

  • 面積:51万4,000㎢(日本の約1.4倍)
  • 人口:6,676万人(2013年、出所:国家経済社会開発庁)
  • 首都:バンコク
  • 民族:大多数がタイ族。その他 華人,マレー族等
  • 言語:タイ語
  • 宗教:仏教 94%,イスラム教 5%
  • 政体:立憲共和制
  • 元首:マハ-・ワチラロンコン・プラワチラクラーオチャオユーフア国王陛下(ラーマ10世王)
  • 首相:プラユット・ジャンオーチャー
  • 国防予算:1830億バーツ
  • 主要産業:農業、製造業
  • 主要輸出品目:コンピューター・同部品,自動車・同部品,機械器具,農作物,食料加工品
  • 主要輸入品目:機械器具,原油,電子部品
  • 主要貿易相手国(輸出):1.中国 2.米国 3.日本
  • 主要貿易相手国(輸入):1.中国 2.日本 3.米国

参考資料:

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