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パラオ基本情報

民族・言語・宗教

人口の70%程度はパラオ人で、他に1990年代からフィリピン人労働者の移住が多い。人口の半分以上は旧首都コロールに住む。日系パラオ人は全人口の25%を占めるともいわれている。

パラオでもっとも使われている言語は公用語の一つパラオ語 (64.7%) である。次いでフィリピン語 (13.5%)、公用語の一つ英語 (9.4%)、中国語 (5.7%)、カロリン語 (1.5%)、日本語 (1.5%)。

日本統治時代に教育を受けたパラオ人は、日本語で不自由無く意思疎通ができるレベルの人が多い。また日本語由来の現地語も多く流通しており、扇風機は「センプウキ」、電話は「デンワ」、ブラジャーが「チチバンド」、ビールを飲む事は「ツカレナオス」、美味しいは「アジダイジョウブ」、混乱することを「アタマグルグル」、飛行場は「スコオジョウ」と言う。

主な宗教はキリスト教で、カトリックが41.6%、プロテスタントが28.2%。他にカトリックと伝統宗教が融合した新宗教モデクゲイが8.8%、エホバの証人(166人)、モルモン教(124人)や、土着の宗教がある(2000年センサスより)。

地理・気候

パラオ地図 パラオを構成する島は200程度だが、実際に人が住んでいる島は10に満たないとされる。首都マルキョクやロマン・トメトゥチェル国際空港のあるバベルダオブ島と旧首都のあるコロール島とは橋で結ばれている。コロール島とペリリュー島の間にあるロックアイランドは、2012年7月に世界遺産に登録された。

平均気温は年間を通じて28℃。年間降雨量は約380ミリで、平均湿度は82%となっている。7月~10月は雨季にあたるが、スコールが多いので雨季でも陽ざしを楽しむことができる。パラオは台風発生地域外に位置するため、台風の直撃を受けることはほとんどない。

政治・外交・軍事

パラオは任期4年の大統領制をとり、議会は二院制(下院13名、上院9名。任期4年)である。米国の国連信託統治から独立する際に、米国との間で自由連合盟約(コンパクト)を締結した。有効期間は50年間とされ、1994年から2009年までの15年間、米国から財政支援を受ける一方で、国防と安全保障の権限を米国に委ねている。2010年9月改訂コンパクトに署名し、2010年から2024年までのさらに15年間、引き続き米国が財政支援を行うこととなる(米国議会の承認待ち)。

外交は1994年に国連加盟を果たし、国際機関(WHO、IMF、UNESCO、FAO、IWCなど)や地域機関(PIF、PC、FFAなど)に加盟している。1999年には台湾と国交を結んだ。米国、日本、台湾との関係を重視している。

パラオに自国軍隊はない。コンパクトに基づき、パラオの安全保障・国防上の権限と責任は米国が有する。アイライ州に小規模な米軍施設があるが、実戦部隊は駐留していない。有事の際には米軍による土地利用が認められている。なお、コンパクトに基づき、パラオ国市民が米国軍人として数多く採用されている。

経済

米国とのコンパクトに基づく無償援助に大きく依存しており、近年は台湾からの援助も増加している。パラオ人の過半数が公務員であり、ホワイトカラー指向が高いため教員や看護師などの専門技能を持つ人たちは、給与格差などの理由で1990年代にサイパンへ移住した人も多い。

日本、米国及び台湾からの無償援助に依存する建設業、食料品・消費財の輸入に立脚する商業及び観光産業が主要産業となっているが、それぞれの産業で外国人労働力への依存度が高い。また、観光に関しては、日本や韓国、台湾から直行便が運行しており、2015年には観光客総数が161,931人に達した(内、日本人観光客数は31,016人)。

製造業、農業、漁業、鉱業等は発達していないが、漁業に関しては、台湾資本を中心とした外国漁業企業がパラオ近海で操業権を取得して、日本、台湾、中国にマグロを輸出している。食糧に関しては、タロイモやキャッサバの生産及び近海漁業はあるものの、大部分を米国本土からの輸入に依存している。

まとめ

  • 面積:約488km2(屋久島とほぼ同じ)
  • 人口:21,291人(2015年、世界銀行)
  • 首都:マルキョク(2006年10月、コロールより遷都)
  • 民族:ミクロネシア系
  • 言語:パラオ語、英語
  • 宗教:キリスト教
  • 政体:大統領制
  • 元首:トミー・E・レメンゲサウ・Jr.(Tommy E. REMENGESAU, Jr.)大統領(2017年1月就任、任期4年)
  • 主要産業:観光業
  • 主要輸出品目:魚介類
  • 主要輸入品目:機械・機器、燃料、メタル、食料品
  • 主要貿易相手国(輸出):日本、インド、パキスタン
  • 主要貿易相手国(輸入):中国、日本、韓国
参考資料:
Wikipedia パラオ
外務省HPパラオ
パラオ政府観光局
駐日パラオ共和国大使館
地図出典:
弥栄-イヤサカの会、戦前・戦中に生まれたパラオと日本との深い絆
写真出典:
Palau_2008030818_p1020762 by LuxTonnerre
Palau_2008030818_4709 by LuxTonnerre

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