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インドネシア基本情報

民族・言語・宗教

インドネシアでは、約300の民族集団がそれぞれの多様な民族文化を継承しながら暮らしている。大多数がマレー系で、原マレー人と新マレー人の2種類に分けられる。その他、ジャワ人が45%、スンダ人が14%、マドゥラ人が7.5%、沿岸マレー人が7.5%、その他が26%、中国系が約5%となっている。

公用語はインドネシア語。インドネシア語はマレー語に近い言語で独立後に国語として定められた。ただ、各地では今でもその地域の言語(バタック語、スンダ語、ジャワ語、バリ語など)が使われており、583種以上の言葉がある。

インドネシアは憲法で信教の自由を保障している。イスラム教徒の人口は1億7000万人を超え、世界最大のムスリム人口を抱える国となっているが、国教と定めているわけではない。言語と同様、宗教にも地理的な分布が存在し、バリ島ではヒンドゥー教が、スラウェシ島北部ではキリスト教(カトリック)が、東部諸島およびニューギニア島西部ではキリスト教(プロテスタント、その他)が優位にある。

地理・気候

インドネシアとその周辺では、ユーラシアプレートやオーストラリアプレート、太平洋プレート、フィリピン海プレートなどがせめぎあっており、環太平洋火山帯(環太平洋造山帯)の一部を構成している。そのため全土に無数と言っていい数の火山があり、クラカタウ大噴火に代表されるように古くから住民を脅かすと共に土壌の肥沃化に役立ってきた。

インドネシアは赤道直下の熱帯性気候のため、乾季と雨季のふたつの季節がある。おおむね5~10月が乾季で、11~4月が雨季となる。乾季は湿度があまり高くならずに過ごしやすい。雨季は午後になるとスコールのような大雨が降り、湿度も高くなる。

政治・外交・軍事

国家元首は大統領。任期は5年で再選は1回のみ。国民の直接選挙で選出され、行政府の長を兼ねる。首相職はなし。議会は国民議会(DPR、定数560名、任期5年)と地方代表議会(DPD、定数132名、任期5年)がある。その他,憲法の改正や大統領・副大統領の任期中の解任等を決定できる国民協議会(MPR)があり、MPRはDPRとDPDの議員で構成されている。

インドネシアは独立当初から非同盟主義を外交方針の基本に置き、いずれの国とも軍事同盟を締結せず、外国軍の駐留を認めていない。ASEAN発足時には原加盟国となり、他のASEAN諸国との連携を重視。また、2001年アメリカ同時多発テロで米国との関係が悪化した後は、ロシアや中国との関係を強化するなど、多極外交を展開している。

インドネシア軍の兵力は正規軍30万人、予備役40万人。志願兵制度。米国から武器禁輸制裁を2005年まで受けていたこともあり、ロシア・中国の兵器も多数保有している。

経済

インドネシアの主な産業は鉱業、農業、工業など。鉱業関係では、錫鉱石の生産が世界第2位であるほか、ニッケル鉱石、銅鉱石、金などの鉱物資源を多く生産している。また、これらを輸出するだけでなく、加工業にも力を入れ始めているため、工場関係の技術も求められてくることが予想される。製造業はいまやGDP全体の20%を超える主要産業となっている。

インドネシアの主要農作物は、コメ、トウモロコシ、キャッサバなど主食になるものが多く、近年は大規模農場での機械による大量生産も進んでいる。ジャワ島ではジャカルタを始めとして都市部での生産となるため、比較的小規模な農業。スマトラ島など他の農園では、コーヒーやゴムを含め、広大な農地を有効利用した商品作物農業が盛んである。

工業では軽工業、食品工業、織物、石油精製が盛んに行われており、コプラ(ココ椰子)油、パーム油のほか、化学繊維、パルプ、窒素肥料などの工業が確立している。 数多くの工業団地が存在し、ダイハツ等の日系企業が現地に子会社・あるいは合弁などの様々な形態で、多数進出している。

商業や観光業、サービス業などは首都ジャカルタを始めとして活発な商取引が行われており、多くの外国企業のオフィスも建設されている。インフラが整うに従い観光業は特に増加傾向である。

まとめ

  • 面積:約1,890,000km2(日本の約5倍)
  • 人口:2,55億人(2015年、インドネシア政府統計)
  • 首都:ジャカルタ(人口1,017万人:2015年、インドネシア政府統計)
  • 民族:大半がマレー系(ジャワ、スンダ等約300種族)
  • 言語:インドネシア語
  • 宗教:イスラム教 88.1%、キリスト教 9.3%(プロテスタント 6.1%、カトリック 3.2%)、ヒンズー教 1.8%、仏教 0.6%、儒教 0.1%、その他 0.1%
  • 政体:立憲共和制
  • 元首:ジョコ・ウィドド大統領(2014年10月20日就任、任期5年)
  • 主要産業:製造業、農林水産業、商業・ホテル・飲食業、鉱業、建設、運輸・通信、金融・不動産・企業サービス
  • 主要輸出品目:動物・植物油(12.4%)、石油・ガス(12.4%)、電子機器・録音機・TV等(5.7%)
  • 主要輸入品目:石油・ガス(17.2%)、原子炉,ボイラー及び機械類(15.%)、鉄鋼(4.3%)
  • 主要貿易相手国(輸出):日本(13.1%)、中国(10.0%)、シンガポール(9.5%)
  • 主要貿易相手国(輸入):中国(17.2%)、シンガポール(14.1%)、日本(9.5%)
  • 主要援助国(2014年、OECD/DAC): (1)日本 28.9%、(2)豪州 23.0%、(3)ドイツ 17.6%、(4)米国 11.2%、(5)フランス 8.9%
参考資料:
Wikipedia インドネシア
外務省HPインドネシア
インドネシア共和国観光省公式ページ インドネシアについて
地球の歩き方 インドネシアの天気&服装ナビ
クロスインデックスのインドネシア進出支援 インドネシアの産業
インドネシアで働くナビガイド インドネシアにある産業
地図出典:
インドネシアボランティアブログ
写真:
Nonton by Riza Nugraha
Bali | Indonesia by Jelle Oostrom

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