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トーゴ経済と自由貿易港区

トーゴの経済

トーゴの主要輸出品は、綿花・カカオ・コーヒー・リン鉱石。特にリン鉱石の生産国としては世界第5位を誇っている。過去数年間、平和で安定した国作りが進められて来た結果、経済的にも安定成長を遂げている。電力・水道・交通といったインフラ整備も進められ、2010年〜2015年は経済成長率4%〜6%へと右肩上がりに微増。2016年から5年先の見通しとしては6%成長率を維持すると予測されている。

西アフリカのハブ港 − ロメ

トーゴの首都でもあり西アフリカ海岸唯一の港町でもあるロメ。水深15mであることから大型貨物船が入港可能で貨物取扱量は2011年に800万トンを超えた。周辺国の首都に1日で物資を供給できる能率的な港であるため、西アフリカ物流のハブ港と位置づけられている。
また2011年4月からスタートしたFlyTogoによる国内便、および国内道路整備は、ロメ港を中心とした物流・貿易をより円滑にしている。

トーゴの自由貿易地域

1980年代半ば、ロメ港に900ヘクタールにも及ぶ自由貿易港区を設け、貿易産業を誘致している。港区内にオフィスを構える投資家へのメリットは以下の通り。

  • VAT(付加価値税)免除:事務所を構え、会社運営に必要な財産及びサービスに関して最初の10年間適用。
  • 法人税:最初の20年間、最大15%減額。
  • 給与税:会社が存続する限り減税が適用され、2%に固定。
  • 事業税:再与野20年間、最大15%減額。
  • 不動産税:最初の20年間、最大15%減額。
  • 免責条項:会社が存続する限り、材料、使用設備、原料、消耗品の輸入や、港区内で製造された製品の輸出にかかる関税を免除。
  • 50%の減税、商用車についても同様の権利と税金となる。
  • 特恵税率:公共サービスの提供(電気、水道、通信、港湾設備)

その他経済環境

金融面においては、西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)の財務機関であるECOWAS投資開発銀行(EBID)の本部を筆頭に、数多くの銀行や財政機関が存在している。そのため国際的なレベルでトーゴの財務取引が容易となって来ている。

また、2007年にはアスキー航空が創業。ロメ国際空港から19ヶ国22都市へ週174便を運航している。西アフリカ・中央アフリカ域内のハブとなるだけでなく、2013年よりブラジル(サンパウロとリオデジャネイロ)へも週3便運航と、小国ながら西アフリカでの存在感を増している。

経済発展を支えているものはトーゴ人のおもてなしマインド。インフラも整いつつあり、「アフリカの笑顔」と称されるトーゴで新しいビジネスを立ち上げてみてはいかがだろうか。

参考資料:

写真出典: Togo, Lomé by Göran Höglund (Kartläsarn)


  • より:

    トーゴでビジネス展開を検討しています。有益な情報ありがとうございます。自由貿易区域内での投資家へのメリットの情報元を教えていただけないでしょうか。また2017年現在も適用中でしょうか。

    • Key Noters Administrator より:

      コメントありがとうございます。
      いただいたアドレスへメールをお送りしましたのでご確認ください。
      よろしくお願いします。

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