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カリダス 第2話
<来日二日目、ネパールと日本の違い>

来日二日目は祝日だったが、叔父、叔母は仕事のため、カリダスは一人で留守番をしていた。慣れないご飯、わからないテレビ、そして狭い部屋にずっと居たからか、つまらない顔をしていた。

よっぽどつまらなかったのだろう。一人で散歩に出かけた。まずネパールにはない“コンビニエンスストア(コンビニ)”に立ち寄った。ネパールにはキラナパサル(किराना पसल)という食料品店はあったが、日本のようなコンビニはなかった。

コンビニに入って、目の前の品揃えに驚いた。新聞や雑誌、シャンプーやボディソープ、おにぎりや弁当類、ATMマシーン、公衆電話や複合機、冷凍食品やアイスクリーム、ジュースやミルクなどが一つの店の中に揃っていた。改めて日本は“すごい”、“ネパールにこのようなお店があれば良いのにな”と思った。

語学留学生として来日したカリダスにとって、コンビニは日本語の図書館のように見えた。覚えたてのひらがな、カタガナが多く書かれている商品が多くあり、見るだけで勉強になるようなものが沢山あった。

“やはり、日本語を勉強したい人にとってはコンビニが図書館と言えるかもしれないね”

一通りコンビニに並べられた商品を確認して、帰ろうとした時だった。雑誌コーナーに並べられているものたちが目に入った。そのコーナーにはアダルト雑誌などが並べられていた。ここでもまたカルチャーショックを受けた。ネパールでこのような雑誌が公の場に並べられているのはまず見たことがなかった。若い人たちの手が届くところにこのような雑誌を販売するのは"あまり良くはない"と小声でつぶやいた。

ネパールは男が中心であったからこのようなことはなかったのかもしれない。

それから家の近くの公園へ向かった。公園には複合遊具、シャングルジム、低鉄棒、高鉄棒、滑り台、スプリング遊具、ブランコ、砂場などがあり、多くの子供達が遊んでいた。またベンチでカップルが仲良く話していたり、お年寄りが散歩をしてたり、犬連れの親子が犬と遊んだり、お父さんとサッカーボールのキックを練習していたり、公園の中にゆったりとした時間が流れていた。もちろん、ゴミは一つも公園内に落ちていなかった。

やはり日本人は地域住民や他人のことを良く考えて、日々生活しているんだなということを公園の中で発見した。

(続く)

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写真:

  • ラゼン より:

    慣れないご飯、分からないテレビ、狭い部屋最初は大変でしたね〜〜
    最高ですね感動しました〜〜それから家の近くの公園へ向かった。公園には複合遊具、シャングルジム、低鉄棒、高鉄棒、滑り台、スプリング遊具、ブランコ、砂場などがあり、多くの子供達が遊んでいた。またベンチでカップルが仲良く話していたり、お年寄りが散歩をしてたり、犬連れの親子が犬と遊んだり、お父さんとサッカーボールのキックを練習していたり、公園の中にゆったりとした時間が流れていた。もちろん、ゴミは一つも公園内に落ちていなかった。
    やはり日本人は地域住民や他人のことを良く考えて、日々生活しているんだなということを公園の中で発見した。

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