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アゼルバイジャン基本情報

アゼルバイジャン共和国の名前は、アゼル(=火)、バイジャン(=国)で「火の国」という意味をもつ。首都バクーは「風の街」を意味し、歴史的建造物が残っている一方、近代的な建物も次々と建設され、いまや人口200万人以上を形成する大都市となっている。

ゾロアスター教とキリスト教、そしてイスラム教が出会った国であるアゼルバイジャンは、4世紀頃キリスト教が導入されたが、7世紀にアラブの侵略に遇い、イスラム教への改宗が進んだ。13世紀頃、トルコ系民族の中央アジアからの移住により、現在のアゼルバイジャンの原型が形成された。

<民族・言語・宗教>
民族は、テュルク系のアゼルバイジャン人(アゼリー人)が人口の90.6%を占め、ほかレズギ系(2.2%)、ロシア人(1.8%)、アルメニア人、タート人、山岳ユダヤ人が居住している。

言語は、公用語・国語がアゼルバイジャン語。旧ソ連に属していたこともあり日常的にはロシア語も使用される。またトルコ語もある程度通じる。

宗教はイスラム教が95%(シーア派が6〜7割)だが、イスラム色はあまり強くなく、酒類の販売、レストランでの飲酒もできる。

<地理・気候>
アゼルバイジャンはカスピ海西岸に位置し、全ての河川がカスピ海に注ぐ。地形上、カスピ海・大コーカサス山脈・中央平原に3区分される。

北部は温暖湿潤気候で南部はステップ気候。首都のバクーでは、年間を通じて強い風が吹く日が多く、気候はその風に大きく左右される。春秋は短いものの、四季の区別はある。

<政治・外交・軍事>
1991年旧ソ連から独立。1993年から2003年までヘイダル・アリエフが大統領として政権を握ってきたが、健康問題から引退、長男のイルハム・アリエフが後継者として大統領選挙に勝利。任期は5年。2009年の国民投票により大統領三選の禁止規定が削除されたことにより、イルハム・アリエフ大統領は三選されている。

米・ロシアとのバランスを考慮しつつ、伝統的友好国のトルコ、アゼルバイジャン人が多く住むイランとも等距離善隣外交を継続している。最大の課題は、ナゴルノ・カラバフ自治州の帰属を巡るアルメニアとの紛争問題。米・仏・露の仲介による和平努力が続けられているものの解決の見通しはいまだ立っていない。

軍事は徴兵制を採用。徴兵期間は、18ヶ月間(高等教育者は12ヶ月間)で、除隊後に3ヶ月間の補足訓練を受ける。総兵力66,950人(陸軍56,850人、海軍2,200人、空軍7,900人)、準兵力15,000人。軍事費は対GDP比で約3%。

<経済>
旧ソ連独立後の90年代前半はアルメニアとの紛争等により経済は激しく疲弊したが、カスピ海への投資ブームを背景に1990年代半ばから好転し、10%前後の高成長が継続した。しかし2006年を境に、石油・ガス部門の成長が一段落したことおよび世界的な景気後退の影響などにより、経済成長は鈍化傾向にある。

アゼルバイジャン経済の牽引役はエネルギー関連プロジェクトであり、その中心はACG油田開発である。アゼルバイジャン産原油は、主に2006年6月に操業を開始したバクー・トビリシ・ジェイハン(BTC)パイプラインを通じて地中海に送油され、石油タンカーによって各国に輸出されている。同パイプラインは総延長1,768㎞(アゼルバイジャン443㎞、グルジア249㎞、トルコ1,076㎞)。

2006年までガス需要の約半分をロシアからの輸入で賄っていたが、2006年末に商業生産を開始したカスピ海沖のシャフ・デニス・ガス田の開発により、翌年からはガス輸出国に転じた。シャフ・デニス・ガス田の天然ガスは、バクー・トビリシ・エルズルム(BTE)パイプラインを通じてトルコ方面に搬出されている。また、その他、バクーからロシア、イラン、グルジア各方面へのガス・パイプラインを通じて、これら周辺諸国及びトルコに輸出されている。

今後の政府経済政策としては、非石油分野の育成と地域格差の是正のため、農業、観光、運輸分野等への外資誘致を進める一方、電力、道路整備といったインフラ整備に注力し、投資環境の整備に努める方針を打ち出している。

【まとめ】

  • 面積:8万6,600㎢(日本の約4分の1、北海道よりやや大きい)
  • 人口:950万人(2014年:国連人口基金)
  • 首都:バクー
  • 民族:アゼルバイジャン系(90.6%)、レズギ系(2.2%)、ロシア系(1.8%)、アルメニア系(1.5%)(アゼルバイジャン共和国国家統計局)
  • 言語:公用語はアゼルバイジャン語(テュルク諸語に属し、トルコ(共和国)語やトルクメン語に近い)
  • 宗教:主としてイスラム教シーア派
  • 政体:共和制
  • 元首:イルハム・アリエフ大統領(任期5年、2008年10月二選、2013年10月三選)
  • 首相:アルトゥール・ラシザデ
  • 国防予算等:4億4,600万米ドル(2011年)
  • 主要産業:石油・天然ガス、石油製品、鉄鉱等
  • 主要輸出品目:原油、石油製品、その他
  • 主要輸入品目:設備・機械類、食料類、車両・スペアパーツ類
  • 主要貿易相手国(輸出):イタリア、インドネシア、タイ、ドイツ、イスラエル
  • 主要貿易相手国(輸入):ロシア、トルコ、英国、ドイツ、ウクライナ

参考資料:

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